本気の取り組みで行動・考えを深め 新たな自分自身を創出する生徒の育成 新城市立八名中学校

教育目標実現へ

 本校の教育目標「感動・創造・貢献の喜びを共に」には、生徒が心を動かし、心躍らせることを出発点として、新たな思いや考え、新たな行動を生み出し、さらには、その行動によって周りの人や地域社会に影響を及ぼす生徒に育ってほしいという思いが込められている。

 本校生徒は地道に努力するタイプが多く、素直な性格がにじみ出ている。一方で指示待ち傾向が強く、自ら方針を決め、自ら考えて行動するタイプは少ない。その原因は、各教科の授業が、生徒自らが進んで学びに向かう授業には及ばず、受け身の姿勢で授業に参加しているからであると考えられる。教育目標を掲げ、目指す生徒像を設定しながらも、学びの実際は、思いとはかけ離れている現実があった。
 
 そこで私たちは、生徒の本気が授業で表れ、本気の取り組みから、新たな考えや行動を導き出し、さらには、新たな自分自身を創出する授業を目指して、授業改革を進めた。

本気と創出を軸に

 私たちは、生徒の主体的な学びを「本気」の姿と捉え、各教科において、具体的な姿を思い浮かべながら目指す生徒像を模索してきた。本気になるには心を突き動かす「感動」が必要であり、本気によって生まれた新たな考えや思い、行動が新たな「感動」を生み出すと考えている。それらの一連の流れの中で、生徒自らが生み出す全てを創出と捉え、本気と創出のある学びの実現を目指してきた。

授業などで、関わり合いを通して自身の成長を感じる

 1年生社会の授業では、「アジア州の水問題」に焦点を当て、アジア地域が直面している課題に迫る授業を行った。水問題を雨が降らないことによる水不足と簡単に考えていた生徒は、仲間の発表に耳を傾けるうちに、その深刻さを認識し、「急速な都市化による人口集中によって多くの問題が表れ、複雑に関係している」と発言した。さらに、「下水道の整備が人口増加に追い付かない」「汚い水が流されて環境の破壊になっている」「きれいな水を作り出す水道設備が整っていない」など、課題を次々調べ出し、水問題には、さまざまな問題が含まれていることを学んだ。そして、「産業に力を入れるだけでなく、下水処理や水質汚染の改善にも力を入れていく必要がある」「そのために、日本の技術や設備を普及させていくべきだ」と、解決策にも踏み込んだ思いを抱くようになった。生徒たちは、アジアのそれぞれの地域の水問題を自分事として考え、何とかしなければという思いを強めていった。

 授業での学びによって思いを深め、関わり合いを通して自身の成長を感じ、新たな自分と出会うことができる。そんな授業を目指している。

(文責・神谷勝則校長)

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