タブレット端末を活用した 個別・協働学習へのアプローチ 名古屋市立原小学校

研究について

 本校では昨年度、児童1人に1台のタブレット端末が配付された。このことを契機に、タブレットを活用する学習に力を入れ、主体的・対話的に学ぶ児童の育成に取り組んできた。その結果、児童はタブレットの操作や機能に慣れ、タブレットを活用した学習が定着しつつある。

 個別のドリル学習は学びたい教科の学習に自分のペースで取り組むこともでき、一人一人に合った学習が効果的に進められている。授業では学習支援アプリを用いて自分の考えをカードや思考ツールにまとめたり、写真や動画を活用したりすることで、多くの児童が狙いに沿って自分の考えを明確にすることができるようになってきた。このように、タブレットを活用することにより、自ら進んで学習に取り組む児童の姿が見られるようになってきている。

 一方、タブレットを活用する学習の課題として、一人で学習に取り組む時間が多くなったため、互いの考えを共有し合ったり、考えを深め合ったりする時間が十分にとれなかった。また、他の児童の新たな考えやアイデアに気付く機会も少なくなってしまっていることもあげられた。

 そこで、今年度は「一人で学ぶ・みんなと学ぶ・タブレット端末を活用した指導を通して」を研究テーマとし、個別・協働学習の研究に取り組んでいる。タブレットを対話的な学びへ積極的に活用できるような指導を工夫し、個の学びを協働への学びにつなげていく。このような家庭では十分にできない学校・学級ならではの学び方を探っている。

実践の様子

 本校では現在、宿題や家庭学習にも利用できるようタブレットを毎日持ち帰り、次の登校日に持参するようにしている。家庭でも個別に利用できるようにしたことで、2年生以上の児童はタブレットの操作にも慣れ、授業でも十分活用できるようになってきている。

 授業では、タブレット上にある写真や動画、作成したワークシートをプロジェクターで投影するなどして学級全体で共有したり、アプリを用いてグループで話し合ったりする時間を増やしている。

職員室後方でのタブレットミニ研修会

 また、教員それぞれのタブレット活用スキルを高めるため、授業後に校内でミニ研修会を開いている。堪能な教職員から具体的な指導法がすぐに周知・伝達できるようにしたことで、苦手意識のあった教員も徐々にタブレットを活用する授業づくりに積極的に取り組むようになってきている。

おわりに

 この数年、新型コロナ感染対策の影響もあり、教室での話し合い活動が制限されてきた。現在もマスクの着用が続いている中で、タブレットを活用する新しい協働型の学習の在り方を探りながら、目指す児童を育てる取り組みを今後も続けていきたい。

 (文責・赤塚浩彦校長)

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