豊かなこころを育む ~養護学校の交流や和室活用で~ 名古屋市立小幡小学校

 本校は、名古屋市北部、守山区内の小学校である。2020年に開校70周年を迎えた。守山区には名古屋市に残る古墳の約半分があるということで、学区にも古墳が散見される。学校の脇を竜泉寺街道が通り、竜泉寺に向かう道標の石柱が立っていて、歴史の雰囲気が漂う地域である。

守山養護学校との交流

 毎年、交流活動として、5年生と守山養護学校の小学部が交流活動を行っている。昨年度は、新型コロナウイルス感染症の影響もあり、オンラインによる交流活動となった。内容としては、総合的な学習の時間で「守山養護学校との交流を成功させよう!」とねらいをもち、児童が中心となり、遊びの準備や計画を行うもの。交流当日、活動時間が近づくと、事前に計画していたものの、計画の擦り合わせの打ち合わせが、あちらこちらで見られ、やや緊張した面持ちで始まった。実際の遊びは、「○×クイズ」「サイコロじゃんけん」「ペットボトルボウリング」などで、画面に向かってクイズを出したり、サイコロを振って互いにじゃんけんの勝敗を確認したりしながら、楽しく交流することができた。このような異なる学校の児童との活動を通して、一体感を味わい、お互いの理解が深まったと考える。また、初めて出会う他校の児童に対して、いつもより、より分かりやすい説明を心掛けたり、場を盛り上げるように声掛けをしたりすることで、表現する力が身に付き、さらに、司会進行の仕方や遊びの内容を友達と協力して考えることで、課題を解決する力も少しずつ高まったと考える。

グローバル人材に向けて 和室活用

 開校70周年の20年に名古屋市の「グローバル人材を育む和室活用事業」に応募し、校舎内に和室を整備することができた。日本の伝統的な文化に少しでも触れさせ、郷土への愛着や誇りを醸成し、グローバルな人材を育みたいという思いからである。

 和室を設置し、特に茶道を中心に進められるように、茶碗、茶道具などを整備したが、新型コロナウイルス感染症の影響もあり、十分進められていない現状がある。しかし、和の文化ということで、「百人一首かるた大会」を4年生で実施した。百人一首を題材に、昔、生きていた人の気持ちを思ったり、短歌の旋律の美しさを味わったりすることを狙いとした総合的な学習。楽しんで、日本の良さに気付かせることを狙いとした。古文や短歌に接する機会の少ない子どもたちなので、ハードルを下げて、簡易的なルールの百人一首大会を企画した。1グループ、6人の20グループで体育館いっぱいを使い、独自ルールで、誰もが取り組めるようにした。札が読まれる瞬間まで、シーンとした緊張みなぎる時間があって、いよいよ、読まれた瞬間、「取れた!」「空札!」「お手つき!」と悲喜こもごもな様子であった。学年全員で競技した、楽しいかるた大会となった。今後、和室を活用した活動を通して、日本の良さをますます感じさせていきたい。

 (文責・桑野英次校長、執筆者・高野賢一郎教務主任)

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