(読者の窓)持続可能

 テレビでSDGsの話題を目にしない日はないほど、世界は「持続可能な開発目標」を推進しています。SDGsは流行語にもなっています。私も推進者気取り半分、ファッション半分でピンバッジを上着の襟に付けています。もらう名刺にSDGsをよく目にするようになりました。企業価値向上の一環でもあるのでしょう。

 勤務校もご多分に漏れず、SDGsの視点を踏まえた教育活動にかじを切り、生徒は「町づくりプロジェクト」と題した学習を進めています。ただ、学習の様子を見ていると、SDGsの言葉は乱発されず、時折これを意識する程度で学習を進めているのです。本校の職員は「SDGsは大切だが、この本質を考え手段として使いたい」として指導にあたっています。これはとても大切な考え方だと思っています。

 もちろん形や流行から入るもよしです。学びのきっかけは何でもよいのですが、私たち教育者は常に物事の本質を理解し、目的と手段を整理する必要があります。

 ICT教育や機器の導入もしかり。コロナがきっかけで、急速に全国に広がりました。心配なのはコロナが終息してもICTが適切に持続するのかということです。ICT機器活用は目的でもあり、学びや生活を豊かにする手段でもあります。

 形や見た目にこだわる流行になると必ず廃れる時期がきます。形ではなく本質に目を向け続けていれば、それこそ「持続可能」になり、息の長い活動になるはずです。

 (岩田泰幸・扶桑町立扶桑北中学校長)

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