日々当たり前のように行っている読み書きは、そもそも何のために必要とされ、われわれにどのような影響を与えてきたのか。その歴史をたどり、意義を考える一冊。  現代の学校に相当する仕組みがなかった江戸時代にも、読み書きを学ぶ場として大坂の懐徳堂や適塾、長崎の鳴滝塾に代表される「私塾」があった。ここまでは多くの人が知るところだが、多くの農民、一般民衆もこの時代、すでに読み書きを習得していたのだという。本書では資料や文献をひもときながら、市井の人々が読み書きを学び、識字能力が普及していった様子を解説する。人々が生き抜いていく上で主義主張を伝えるすべが必要だった背景にも触れており、それぞれの時代の学習状況から新たな知見が得られる。  後半では読み書きの「権利」についても述べている。読み書きは人間の生存に不可欠な権利であるが、現代の日本でも何らかの事情で身に付けていない人が存在している。……

「特別の教科 道徳」のスタートに当たって本書が示すのは「考え、議論する道徳」「自己を見つめる」「道徳諸価値について理解する」など、新たに打ち出されたキーワードの詳しい解説。著者は公立小学校の元教員。長年にわたり道徳教育を研究し続け、積み上げた実践を一冊にまとめた。 学校現場で道徳教育の難しさに直面する教員や、授業を観察し指導・助言する立場にある指導主事が持つ悩みを解決するため、著者がこれまでに受けた質問を基に、Q&A形式で構成されている。質問は▽道徳科の目標▽学習指導の過程▽教材の分析と活用▽価値への方向付け▽板書の構成の仕方▽ねらいを明確にした「書く活動」――などに分類され、読者が抱えている困難に応じ、即座に具体的な方策が導き出せるよう工夫されている。 「小学校高学年の『正直・誠実』では、どのような発問構成にしたらよいか」という疑問に対しては、発達段階を踏まえた授業のねらいを明確にした上で、価値理解を深める補助発問を具体的に示し、どうしたら中心発問でねらいに迫れるかを明確に回答している。……

 「特別の教科 道徳」のスタートに当たって本書が示すのは「考え、議論する道徳」「自己を見つめる」「道徳諸価値について理解する」など、新たに打ち出されたキーワードの詳しい解説。著者は公立小学校の元教員。長年にわたり道徳教育を研究し続け、積み上げた実践を一冊にまとめた。  学校現場で道徳教育の難しさに直面する教員や、授業を観察し指導・助言する立場にある指導主事が持つ悩みを解決するため、著者がこれまでに受けた質問を基に、Q&A形式で構成されている。質問は▽道徳科の目標▽学習指導の過程▽教材の分析と活用▽価値への方向付け▽板書の構成の仕方▽ねらいを明確にした「書く活動」――などに分類され、読者が抱えている困難に応じ、即座に具体的な方策が導き出せるよう工夫されている。  「小学校高学年の『正直・誠実』では、どのような発問構成にしたらよいか」という疑問に対しては、発達段階を踏まえた授業のねらいを明確にした上で、価値理解を深める補助発問を具体的に示し、どうしたら中心発問でねらいに迫れるかを明確に回答している。……

 給食をテーマに、中学生の成長や悩み、恋を描いた短編集。6品のメニューを巡るエピソードが、多感な中学生の心模様を映し出す。  名門お嬢様学校にいた美貴と、転校先の学校で出会った梢との関係を描いた「七夕ゼリー」。七夕の短冊に美貴が「以前の学校に戻りたい」と書き入れたことがきっかけで、互いの間に流れる空気は一変してしまう。周囲のクラスメートとも距離を置きひとりぼっちになった美貴は、七夕の日の給食に出されたゼリーに目をとめた。その、紙製のカップに入った安っぽいゼリーが、二人の離れた心を再び近付けていく。  「ミルメーク」の主人公である清野君は、勉強ができるが友人は少ない。……

私たちの暮らしに身近な存在になった人工知能(AI)。プロの囲碁棋士に勝ったり、出かけるときは瞬時に最適なルートを教えてくれたり、何でもできる「スゴイ」ものに見える。でも、本当にそうなのだろうか? もし、隣の席の子がAIロボットだったら? とある小学校のクラスに転入してきたAIロボット、アイくん。珍しい仲間に興奮するクラスメートたちだが、休み時間のおしゃべりや算数のテスト、見学旅行、写生大会など、さまざまな経験を共にするうちに、アイくんの得意なこと、苦手なことがだんだんと分かってくる。……

 「あおいズボンのチュッチュとあかいズボンのチョピー、2ひきのねずみはだいのなかよし」。2匹は木に引っ掛かっていたぼうしに乗って、川の水がたどり着く先、海を目指す。  川をゆったりと流れていくと、くさむらから2匹をみつめる目が……。草や岩にかくれている生き物たちに驚きながら冒険は続く。川の流れはだんだん早くなっていき、不安になる2匹の進む先に待ち受けていたのは大きな滝。2匹は無事に海にたどり着けるのだろうか。  水の流れに合わせて現れる「仕掛け」がハラハラドキドキさせる。……

[caption id="attachment_92094" align="alignright" width="300"] 永堀宏美 著
教育開発研究所
2000円+税[/caption]相いれない関係に陥りがちな学校と保護者。保護者として、一方でコミュニケーション研修講師や教育委員長の立場で学校と関わってきた著者は、両者が歩み寄る方法を「前向きなコミュニケーションを地道に積み重ねていくこと」と述べる。本書は教員が理解しづらい「保護者目線」を通し、両者の信頼関係を構築するポイントを伝える。 第1章「保護者理解とコミュニケーション力アップの土台づくり」では、両者が引き起こすトラブルの二大要因は「無視(軽視)」と「無自覚」だと分析する。……

小・中教員の中には、道徳授業の学びを深める教科書以外の「何か」を常に探している、という人も多いのではないだろうか。児童生徒たちの心をつかみ、引き付けるようなもの……、その一つに「絵本」の選択肢がある。 冒頭で「絵本には圧倒的な力がある」と述べる著者は、小学校教員として長年にわたり児童と接してきた経歴を持つ。生命の尊さを教えたければこの本、親切や思いやりを教えたければこの本。本書では計19冊の絵本が紹介されており、授業に取り入れるときの指導案や指導法のポイントが、1冊ごとに詳細につづられている。 例えば「向上心、個性の伸長」や「友情、信頼」を題材にする際の教材として使えるのは有名な絵本『星の王子さま』。……

新生児の命を世界一救っている日本。その命をどうやって守るのか――。医療技術の進展によって、これまで助からなかった命が多く救われるようになった。一方で、重い障害を複数抱え、人工呼吸や経管栄養を常に必要とする子供が増えている。しかし、その子供―医療的ケア児―を受け入れる保育施設は全国的に乏しい現状にある。ケアを担う家族は夜も十分に眠れず、肉体的にも精神的にも限界を迎え、仕事復帰も叶わずに社会的な孤立を深めている。医療的ケア児とその家族が安心して過ごせる居場所の整備が急務だ。 こうした医療的ケア児を巡る実態は、日本が抱える新しい介護問題である。……

本書で提唱するのは「話す力、聞く力、話し合う力は、1日5分で楽しくトレーニングできる」という考え。東京都内にある公立小学校に勤める著者が、教員経験を元に児童が生き生きと活発に話し合う授業の進め方や極意を分かりやすく伝える。 第1章で、トークトレーニングの基本となる「授業のユニバーサルデザイン」「大人になっても役立つスキルと自信」「スモールステップ化、ゲーム化、共有化の大切さ」について解説。第2章ではトークトレーニングの進め方を「初級」「中級」「上級」に分け、各級ごとに20のアイデアを収載。児童の到達段階別に実践できる構成になっている。 著者は教員になったばかりの頃、「全てうまくいかず、悩んでばかりの毎日だった。……

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