次期学習指導要領で重視されている「カリキュラム・マネジメント」だが、実際に年間指導計画などに入れ込む際に考え込んでしまう教員は多いだろう。聞き慣れないカタカナ語を前に、うまく説明もできなければ、何をどうすればいいのかもよく分からなくなる。

アクティブ・ラーニング(AL)の手法を活用した授業は、どのようなものなのか。次期学習指導要領でALは、キーワードの1つとなる。そうした中で、グループ学習やICTを活用した「主体的・対話的で深い学び」を示した「教え方の指導書」である。

[caption id="attachment_79089" align="alignright" width="300"] 陸奥賢 著
創元社
2000円+税[/caption]「まわしよみ新聞」とは、2012年に著者が開発した新聞遊び。複数の参加者が新聞を持ち寄り、回し読みしてそれぞれ気に入った記事を選ぶ。グループ内で各自が選んだ記事をプレゼンした後、記事を模造紙に貼り付けて新しい壁新聞を作る。 特別な知識や道具は要らず、簡単な共同作業で多くの仲間と交流できる点が魅力だ。幅広いテーマの記事を読み、話し合うことで「読む」「話す」「聞く」「書く」の作業が総合的かつ自然に行え、メディアリテラシーも養える。新聞を「切る」「貼る」の手作業から、ニュース内容や情報の関連性を考えたり取捨選択したりする情報編集までが試されることから、教育効果は大きく、いまや、NIE(Newspaper In Education)として各学校で実践されているという。 本書は学校現場で取り組めるよう漫画や豊富な写真で新聞の作り方や教育効果を解説。……

うらしまたろうは助けた亀の背中に乗って竜宮城に。そして乙姫様から歓迎される。ここまでは誰もが知る物語。でも、ここから少し様子が変わる。美しいぼたんが咲き誇る部屋、田植えの部屋など5つの部屋を案内される。

「特別の教科 道徳」のスタートに当たって本書が示すのは「考え、議論する道徳」「自己を見つめる」「道徳諸価値について理解する」など、新たに打ち出されたキーワードの詳しい解説。著者は公立小学校の元教員。長年にわたり道徳教育を研究し続け、積み上げた実践を一冊にまとめた。 学校現場で道徳教育の難しさに直面する教員や、授業を観察し指導・助言する立場にある指導主事が持つ悩みを解決するため、著者がこれまでに受けた質問を基に、Q&A形式で構成されている。質問は▽道徳科の目標▽学習指導の過程▽教材の分析と活用▽価値への方向付け▽板書の構成の仕方▽ねらいを明確にした「書く活動」――などに分類され、読者が抱えている困難に応じ、即座に具体的な方策が導き出せるよう工夫されている。 「小学校高学年の『正直・誠実』では、どのような発問構成にしたらよいか」という疑問に対しては、発達段階を踏まえた授業のねらいを明確にした上で、価値理解を深める補助発問を具体的に示し、どうしたら中心発問でねらいに迫れるかを明確に回答している。……

日本と海外の教育を比べて優劣を競っても仕方がない。だが、日本の教育をよりよくするヒントを海外の事例から得ることは可能だ。27年間教員を務めた増田ユリヤ氏は、今の時代に求められる教育の姿を海外の現場から探る。

[caption id="attachment_90014" align="alignright" width="300"] 國分康孝 著、國分久子 監修
図書文化社
1800円+税[/caption]  構成的グループエンカウンター(SGE)は自己発見と他者理解を深め、児童・生徒の人間関係づくりを促進する手法であるとして、近年その有効性が強調されるようになった。著述と監修を務めた國分夫妻は、40数年にわたってSGEワークショップを主宰。研究を積み重ねてきている。  本書は夫妻による実践と検証の蓄積を基に、SGEの方法やSGEリーダーの心得、子供にとってのSGEの意義と可能性を分かりやすく伝える。専門的でありながら、実践例・体験例は入門書としても役立つ。  SGEが現在、都道府県教委の研修会で実施されるなど、全国的な広がりを見せている理由について、「SGEの思想が教育者のみならず現代を生きる人たちにとって意味があるから」という。……

「根っこのえほん」シリーズ2作目。ページの中央で上下に切れている。下半分を開くと、その野菜の、土の中の根の様子が分かる。上半分を開くと葉が茂っている。リアルなイラストで、土の中を横からのぞく。ナスやホウレンソウなど身近な野菜9種が描かれている。

小・中学校の連携や小中一貫校、義務教育学校など、両校種を円滑に橋渡しする多様な取り組みが進んでいる。だが、小中の段差はやはり大きく、中学校に進学した多くの子供たちがつまずきを経験している。

「ミーンミーン」「カナカナカナ」「シャーシャーシャー」。ミンミンゼミにヒグラシにクマゼミ……。日本のセミは種類が多い。世界に誇れるいい声だ。セミには目が5つ。とってもよく見える。でも耳は聞こえない。大砲を放っても気にしない。 母セミが木に卵を産み付けると、ハチが寄ってきて、一緒に卵を産み付る。ハチの幼虫がセミの卵を食べて育つための寄生だ。でも母セミは、追い払わない。 ページの右側にはファーブルと昆虫たちの物語。左側には愛きょういっぱいの昆虫のイラスト。ホタルやモンシロチョウなど10以上もの昆虫のエピソード、ファーブルの研究室の写真なども。かしこさや粘り強さ、昆虫の愚直さが、いとおしくも思えてくる。 『ファーブル昆虫記』のエッセンスと心がつまった児童書。

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