[caption id="attachment_79053" align="alignright" width="300"] 藤川大祐 著
NHK出版
1300円+税[/caption] 教育現場に携わっている人ならば、ドキッとするタイトルに違いない――。本紙で「注目の教育時事を読む」を連載中の著者は、道徳の教科化を巡り「いじめ問題への対応は実質的に置き去りになってしまった」と語り、道徳教育は一歩間違えると「いじめを助長する方向に機能する恐れもある」と警鐘を鳴らす。 虐待を受けた経験がある子供、外国にルーツを持つ子供、LGBT……。社会的弱者を念頭に置くとき、学習指導要領が定める道徳教育は、常に多数派に立ち、多数派にのみ通用する価値観を学ばせるものになっているのだろうか。 著者は言う。……

[caption id="attachment_79074" align="alignright" width="300"] クリスティン・ダール 著
三省堂
1400円+税[/caption]「三平方の定理はどうやって導き出したの」と子供に聞かれ、うまく説明できない。公式を覚えていてもそれが何を意味するのかまで理解していないからではないか。 数学的リテラシーが高い日本人の多くが数学嫌いなのは、数学が公式を覚え、問題に対してそれを当てはめ、一つの答えを導き出すという繰り返しだったからに違いない。数学嫌いが多いのは、北欧のスウェーデンでも同じようだ。世界的ロングセラーになっていることからも、同じ悩みを多くの国が抱えていることが分かる。 数学が嫌いな子も数学が好きな子も、一緒になって探究できる課題であふれている。……

[caption id="attachment_79089" align="alignright" width="300"] 陸奥賢 著
創元社
2000円+税[/caption]「まわしよみ新聞」とは、2012年に著者が開発した新聞遊び。複数の参加者が新聞を持ち寄り、回し読みしてそれぞれ気に入った記事を選ぶ。グループ内で各自が選んだ記事をプレゼンした後、記事を模造紙に貼り付けて新しい壁新聞を作る。 特別な知識や道具は要らず、簡単な共同作業で多くの仲間と交流できる点が魅力だ。幅広いテーマの記事を読み、話し合うことで「読む」「話す」「聞く」「書く」の作業が総合的かつ自然に行え、メディアリテラシーも養える。新聞を「切る」「貼る」の手作業から、ニュース内容や情報の関連性を考えたり取捨選択したりする情報編集までが試されることから、教育効果は大きく、いまや、NIE(Newspaper In Education)として各学校で実践されているという。 本書は学校現場で取り組めるよう漫画や豊富な写真で新聞の作り方や教育効果を解説。……

[caption id="attachment_79113" align="alignright" width="300"] 古田直樹 著
ミネルヴァ書房
2200円+税[/caption] 子供を対象にした心理アセスメントへのニーズが高まっている。発達障害が注目され、子供の抱える生きにくさに対する社会の理解が進んだことが背景にある。とはいえ、査定で得られる情報は子供の全情報ではない。査定時の情報に限られるため、子供の可能性、発達の芽を十分考慮しているわけではない。「心理アセスメント万能論」をいさめる批判が寄せられるのは、そうした事情からだ。 本書は、子供と保護者をサポートする査定はどうあるべきかと問題提起する。著者の答えは明快だ。保護者の依頼で実施された査定の結果は、その保護者に納得できるものとして受け止められてこそ、子供の発達支援に活用されると考える。「保護者支援という観点を欠いたアセスメントは、たとえいくら優れた結果を導いていたとしても、結局はその子自身の発達支援にはつながらない」と言い切る。 保護者が最も知りたい査定結果は何なのか。……

[caption id="attachment_79014" align="alignright" width="300"] 和田裕美 作
ミウラナオコ 絵
クラーケン
1389円+税[/caption]主人公は、ちいさくてしろいペンギンの「ぼく」。 「おかあさん おかあさん どうして ぼくは ほかのこよりも はしるのがおそいの?」 「それはね まえをはしっていたら うしろのこがころんでも きがつかないでしょう。……

[caption id="attachment_79029" align="alignright" width="300"] くすのきしげのり 作
大島妙子 絵
光村教育図書
1300円+税[/caption]今日は幼稚園に通う妹、ユキの参観日。ところが、両親が急用で行けなくなってしまう。 悲しむユキを見て、おにいちゃんのシンタロウは言った。「おとうちゃん、おかあちゃん、ぼくが いこうか?」「おにいちゃんが、ユキの さんかんに?」「そう、おとうちゃんのかわりに、ぼくがいく」。シンタロウは、両親の代わりにユキの参観へ行くことになった。参観の活動は折り紙。シンタロウは、ユキががっかりしないように、一生懸命紙を折るのだが……。 先生が見かねて、提案する。……

道徳の時間が「特別の教科 道徳」になることで何が変わるのか。編著者は「現場の先生方にとって一番関心があるのは『評価をどうするか』だと思います」と述べる。

監修者である江口は、日本における法教育研究の第一人者であり、長年にわたり社会科の学習指導要領改訂に携わってきた。今日の社会科では歴史、地理、公民の各分野の中に、さまざまな今日的課題に対応した教育が組み込まれている。その教育的価値と新学習指導要領で示された社会的な見方・考え方との関係性を、社会科教育の研究者、実践者が検討を加えている。特に圧巻なのは第4章であろう。江口は冒頭の第1節で、高校公民科に新設された「公共」をはじめ、新学習指導要領の公民教育の改訂は充実したとは言えないのではないかと疑問視する。

「呪文のように繰り返して頭に叩き込む」「なかなか覚えられないから丸暗記している」。教員を目指す学生の中には、教職教養をこんなふうに学習する人も少なくないだろう。だがその条文や専門用語をなぜ学び、現場でどう生かすのか理解しているだろうか。そんな学び方の迷路に入ったときに道しるべになるのが、この教員採用試験対策本だ。「学校とつながることを意識」と前書きにもある通り、教育現場の空気が盛り込まれている。

「3分間の講話で学校が変わる!」のサブタイトルが付いた本書。朝会講話や式辞の機会を学校経営へ戦略的に生かそうとの考えをベースに、小・中学校の学校経営計画と連動した講話を提案する。では、1年間の講話や式辞をどのように組み立てればよいのか。5人の小・中学校校長がさまざまな視点から具体策を示しているのが特徴だ。

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