県外から来た教師だからわかった 福井県の教育力の秘密

福井らしさを探る会 編著 学研プラス 1500円+税
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学研プラス
1500円+税

「学習指導だけに力を入れても、落ち着いた生活が送られていなければ、学習効果は上がらない」との見方がある。生活面の落ち着きと高学力には関連があるだろうと、経験的に誰もが感じている。

福井県に来たばかりのころは、子どもたちの落ち着きに感心しながらも、「子どもたちの質がいいから」と思っていた。1年たった今は、「子どもが落ち着いているのは、教員が『徹底』しているから」と印象が変わった。

「福井らしさを探る会」は、全国各地の教委から福井県に派遣され、1年間、同県内の小・中学校などで過ごした教員と、同県教育庁の職員で構成された研究グループ。小・中学生の学力と体力が、共に全国トップクラスの同県の秘密はどこにあるのかを、同会メンバーが解き明かす。

監修者の千々布敏弥国立教育政策研究所総括研究官は、「私がなぜ福井に関心を持ち『福井らしさを探る会』に通い続けることになったのか。福井に、他県に参考になる教育行政と学校運営のヒントが隠されているという予測があるからだ」と言う。

教育関係者、特に地域や学校の学力向上に中心的に関わる層をターゲットに著された。

教員のしなやかで高め合う協働、小・中や中・高の連携、驚きの宿題量とその点検システム、無言清掃、運動の日常化など、福井の教育力を裏付けるポイントが多数。「福井らしさ」を自県で生かすステージまでいざなう。

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