不登校児を支えるメンタルフレンド活動

メンタルフレンド東海 編著 黎明書房 1900円+税
メンタルフレンド東海 編著
黎明書房
1900円+税

子どもには笑顔がよく似合う。しかし、そのかけがえのない笑顔を失ってしまっている子どもたちがいる。

笑顔だけではない。一緒に笑い合える友人を失い、素直な言葉を失い、自分を好きでいられる心さえも、しぼませてしまう。

「不登校」と呼ばれる子どもたちだ。

大学生が、不登校の子どもと、親・教師と子どものような「タテの関係」ではなく、子ども同士の「ヨコの関係」でもない、兄・姉のような「ナナメの関係」を築く。

メンタルフレンド活動では、その「ナナメの関係」をもつメンタルフレンドが、学校や適応指導教室、家庭などを訪問し、子どもと遊び、その話に耳を傾ける。不登校の子どもとのふれあいを通して、その心を開き、自立を支援する。

心理学の専門知識はなく、教育者でもない普通の大学生だから、治療や指導は行わない。しかし、不登校の子どもたちは、年齢が近く自然体で接するメンタルフレンドに、しだいに心を開いていく。

活動する学生を支える世話人は、大学の教員、精神科医、元教員や養護教諭、スクールカウンセラー、臨床心理士など。世話人は、それぞれの専門性を生かし、メンタルフレンドの学生に示唆と励ましを与える。

その様子を、メンタルフレンドの手記などを交えてまとめた。活動の実情と世話人の取り組みを、理論・実践の両面から詳述する。