あなたはこども?それともおとな?~思春期心性の理解に向けて~

あなたはこども?それともおとな?~思春期心性の理解に向けて~
金坂弥起 著
学芸みらい社
1800円+税

思春期って、なんだろう。

大人になると、毎日がとても忙しい。1日1日を生きるのに精一杯で、かつての自分の心は遠い過去のものになる。自分の思春期を忘れてしまう。

心の成長に比べると、体の成長はとても早い。その心と体の成長の時差に、誰よりも戸惑っているのは、思春期の本人だ。

大人から「体ばかりデカくて……」と言われても困る。

自分の人生は自分のもの。大人にとっては当たり前のこの事実が、たくさんの課題を突きつけてくる。どうすれば自分の人生の主人公になれるのか、誰も教えてはくれない。友達も、自分の人生の主人公になろうと毎日必死。主人公になるには、心の準備が不可欠だ。

家族も戸惑っている。だからこそ、一緒に生きる。そして、暗中模索の末、いつしか気付いたら大人と呼ばれる年齢になっている。

分かっていたつもりで、何も分かっていなかった。この視点があれば、思春期のあの子にもっと違う言葉をかけられたかもしれない。

思春期の児童生徒の指導にあたる教員、スクールカウンセラー、それらを志す学生、教員養成系大学の教員、子どもの保護者など、思春期の子どもと関わる全ての大人の必読書だ。

友人関係、家族関係、性の芽生え、自尊感情、思春期特有の妄想症。揺れ動く心と体を支え、明日の指導方法をリアルタイムで修正する。思春期教育の羅針盤。

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