子どもたちの心・行動が「揃う」学級づくり

友田 真 著 黎明書房 1800円+税
友田 真 著
黎明書房
1800円+税

「靴を揃えてください」と教師の指示。それに対して「ちゃんと揃えましたよ」と子どもたち。「どこがちゃんとよ。揃えなさい!」と教師のお説教が始まる。子どもたちは何も言い返せず、教師への不満だけが募る。

教師が日常的に使う「ちゃんと」「しっかり」は、具体的なイメージが伝わりにくい。この感覚のずれから、教師への信頼を下げる結果を招きかねない。

これは靴だけではなく、教育活動全般につながっている。

学級づくりは、担任が決まった日から最終日まで、ずっと続いていく。しかし、スタートの4月がその後の8割を決めるといっても過言ではない。

学級をつくっていく4月は、子どもたちが安心して、学級として高まっていく集団になるために、ある程度「型」を示す。キーワードは「揃う」。

「揃う」にも、3種類ある。

(1)物などの置き方が「揃う」。

(2)学級の○○ができるレベル(当たり前にできるレベル)が「揃う」。

(3)教師の指導に対して、子どもたちの行動が「揃う」。

クラスにまとまりがなかったり、子どもたちに落ち着きがなかったりするのは、子どもたちの心が同じ方向を向いていないから。

著者は、子どもたちの心と行動が「揃う」と、学級はひとつにまとまるという。

学級づくりの新しい方法を模索する教員の必読書。

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