池に遊びにきた子どもに採集され、水槽に入れられたイモリくん。おうちに帰りたいけど、水中での暮らしが中心だから、池までもどれない。そこにヤモリくんが助けの手。「なかまなの」とイモリくん。とにかく、脱出だ。ネコから逃れ、おもちゃのヘリコプターに電池入れて飛び立った。なんとか池のふちまでたどり着く。そこにフクロウの攻撃。陸で暮らすヤモリくんが池に落ちた。今度はイモリくんが助け、カエルと一緒にヤモリくんを帰すペットボトルボート作戦が始まる。透明な船底からは、池の中がよく見える。
小さなときから昆虫が好きで、野山を駆け回っていたという作者一流の表現。いろいろな水生生物が、まるで絵図鑑のように活写されている。
さてさて、イモリはカエルと同じ両生類。ヤモリはトカゲと同じで、は虫類。