国語科授業づくり10の原理 100の言語技術

堀裕嗣 著 明治図書 2400円+税
堀裕嗣 著
明治図書
2400円+税

国語の学力は、言語技術だけではない。しかし、技術的な側面がしっかりと存在しているのは確かである。それを抜きに、原理原則だけを抽象的に語っても、意味がない。

そこで、国語科授業で必要な技術的側面を、難解で専門的な技術ではなく、あくまで日常の国語科授業で使える言語技術と考え方を体系的にまとめた。「義務教育で培う国語学力」が副題。

構成は、▽国語科授業づくりの10の原理▽話すこと▽聞くこと▽書くこと▽読むこと(説明的文章)▽読むこと(文学的文章)について具体的に解説する6章。「話すこと」以降の各章は、20項目ずつにまとめられている。言語技術だけではなく、授業の基本的な進め方も説明されており、具体的な発話例が挙げられていたり、作品を提示しその内容について深く検討したりしているため、分かりやすい。

「話すこと」では、姿勢や呼吸の説明、「聞くこと」では「うなずき」「あいづち」「賞賛」の動作の説明などがされており、基本的な事柄も押さえられる。

また、各章末には必読文献一覧が載っている。関連する内容についてさらに自己探究し、深められる。

国語学力の技術的側面を曖昧にしたまま日々の授業に取り組み、試行錯誤しながら授業づくりをしている教員の現状をなんとか変えられないかとの強い思いから生まれた指南書である。

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