教材学概論

日本教材学会 編 図書文化 2000円+税
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図書文化
2000円+税

次期学習指導要領に向けた改訂の審議が行われている。その中で児童生徒に育成すべき資質・能力について、▽何を知っているか、何ができるか(個別の知識・技能)▽知っていること・できることをどう使うか(思考力・判断力・表現力)▽どのように社会・世界と関わり、よりよい人生を送るか(人間性や学びに向かう力)――の3つの柱が示されている。

これに基づき、教師として授業を組み立てるのに必要な「専門的な資質・能力」を身に付け、児童生徒の学力を育むための適切な教材とは何かが学べる内容になっている。

学習指導要領や教科書、教材の解説は、小学校と中学校、各学年、教科ごとに分けられている。特別活動や道徳も、教材と絡めて取り上げられている。

それぞれの章の最後には参考文献一覧が載っているため、理解を深めたい内容の関連書籍を求められる。

コラムとして、試験問題の出題形式の具体例が出されており、問題作りの参考にできる。標準学力検査と全国学力・学習状況調査の違いや総合的な学習の解説も。

巻末には教育に関わる者として知っておくべき主要法令等(「日本国憲法」「教育基本法」「学校教育法施行規則」「小学校学習指導要領・総則」)が載っている。索引からキーワードを基に知りたい部分に即座にたどり着ける。

教材の定義から日本の制度、飛鳥時代から平成時代までの教材の歴史にもふれられており、幅広い知識が満載である。

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