アクティブ・ラーニングを取り入れた授業づくり

髙木展郎・大滝一登 編著 明治書院 2200円+税
髙木展郎・大滝一登 編著
明治書院
2200円+税

現代文や古文、漢文を学習する高校国語の授業を、アクティブ・ラーニングで行うための理論と実践が詰まっている。そのためには、教科内にこもらないカリキュラム・マネジメントに国語科が立てるかがカギとする。国語科こそ、カリキュラム・マネジメントの中心にあって、アクティブ・ラーニングを展開する教育課程全体をリードする役割を果たすものだという。

6章構成で、編著書2人を含め19人の大学教授や教諭らが授業実践やコラムなどを執筆している。

第5章では「アクティブ・ラーニングの教師の在り方」について言及。国語教師として備える能力には、現代文や古文などの知識や作品への造詣など多岐にわたる。

具体的な事例も盛り込まれている。学習指導要領で国語総合には「話すこと 聞くこと」を主とする指導を15~25単位時間程度配当するとなっている。この中で「聞くこと」に関する指導事項を見て内容と配当時間を決めると明示する。さらに「目的や場に応じて的確に聞き取る」を単元の目標に設定し、考えてみるのを提案。授業の組み立てとして、(1)基本的な知識技能を身に付ける一斉授業の展開(2)メモ取りの実践(3)聞き取り内容の論点整理――などを示している。

また「教師の仕掛けの重要性」を訴える。特に主体的な「思考」を目指して▽思考→▽判断→▽表現の一連の「個人内活動」を基本とする。「頭の中」でアクティブな状態を生み出すのが重要だと指摘する。

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