週イチでできる!アクティブ・ラーニングの始め方

西川純 著 東洋館出版社 1850円+税
西川純 著
東洋館出版社
1850円+税

次期学習指導要領の方向性が示される中で、「アクティブ・ラーニング」は現在の教育界で多く聞かれる言葉の一つ。具体的な学習像については多様な考え方や試みが提案され、公開されている。だが実際には、どのように取り組むかで悩む教員は多いようだ。

著者は長年、「学び合い」を通した実践研究と授業づくりに尽力してきた。子どもたち一人ひとりの違いを前提に、互いに教え、関わりを深めながら全員が課題達成を目指す学びの追究と普及を図っている。そんな研究を踏まえ、学校現場でアクティブ・ラーニングをどう捉え、授業化していくかを具体的に示していく。

第1章では「なぜ、この学習に取り組まなくてはいけないか」を解説。クラスの子どもたちの学力差を肯定的に捉えながら「主体的で協働的なアクティブ・ラーニングは、全員が分かる授業を実現できる可能性が高い」と指摘。子どもたちが互いの学力や違いを踏まえ、ふさわしい教わり方を経験する中で教師主導の学びよって多くの子どもの理解が深まると述べる。

社会で生きる際に重要な共感性や関わる力、問題解決力の育成にも大いに役立つと強調。これから社会に巣立つ子どもたちのためにも力を注ぐ必要があると訴える。

子ども同士が関係を深めるための教師による支援のポイントや、教科に応じた課題の作り方、学校全体で実践を推進させるための心得も書かれており、教師として生きて働く力を得られる。

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