One to Oneへの道

清水康敬 編著 教育同人社 1500円+税
清水康敬 編著
教育同人社
1500円+税

4教委・小学校が2年間にわたり行った〝One to One”、児童1人にタブレットPC1台での授業実践と学習効果を、成果報告書としてまとめた。教員、児童への意識調査や客観テストから、タブレットPC導入による学習成果について検証・分析し、学力向上・協働学習の関連について詳細なエビデンスを収録した。

報告されているのは、(公財)パナソニック教育財団の設立40周年記念事業「ワンダースクール応援プロジェクト」に参画した、富山県富山市立芝園小学校、愛知県春日井市立出川小学校、奈良県奈良市立佐保小学校、千葉県柏市立大津ヶ丘第一小学校の事例。具体的な取り組み内容と成果に加え各共同研究のアドバイザーが執筆した各校の振り返りが掲載されている。

実践事例には、授業の流れや教え方のポイント、タブレットPCの活用法が示されている。授業の組み立て方や必要な機材などの参考にできそうな情報が満載。授業を受けた児童が感想や意見を自由記述した文の分析で最も多出したのは「わかりやすい」。次いで「楽しい」「便利」「理解できる」「使いやすい」であったという。

編著者である東京工業大学の清水康敬学長相談役・名誉教授は、学習効果の調査・分析結果まとめの中で、「本研究では多くの観点から児童用タブレットPC活用の効果を示したもので、1人1台の学習環境整備を推進する際に、参考にされることを期待している」としている。

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