中学生のための語彙力アップシート

藤川章 編著 図書文化社 2000円+税
藤川章 編著
図書文化社
2000円+税

1週間に15語ずつ、1年間で約500語、3年間で1500語を学習できるように作成されている。1語には「意味調べ」「例文づくり」の2つの課題が設定されており、ページごとに「複数の語を使った作文」ができる。

「こけら落とし」「花冷え」「おもんぱかる」「コモンセンス」「かすがい」「SNS」「行雲流水」「たまゆら」など、古い言葉から新しい言葉まで多彩な1500語が並ぶ。中学生の学習にはもちろん、その意味を思い出したり、例文を考えたりするのは、教員にとってもいい頭の体操になりそうだ。

また語彙力アップに関連させた取り組みの一つとして「リフレーミング」が推奨されている。リフレーミングとは、枠組みを変えて視点を新たにする営為だが、まさに語彙力が発揮されるのはそういう時だろう。「飽きっぽい」は「好奇心旺盛」、「いいかげん」は「おおらかな」になるように。

このリフレーミングを通して、「本校では、特別支援を要する子どもに対する見方・考え方が変わってきた」「ポジティブシンキングが定着してきている」「どの子どもにとっても、安心できる居心地のよいクラスづくりにつながってきている」という。

本校とは東京都杉並区立天沼中学校。藤川章校長と国語科の川原龍介、中田照子の両教諭がまとめた。最後の1500語目には「言霊」を置いた。言葉に息づくいのちを伝えようとの、著者らの思いが込められているようだ。

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