親子でつくる見たこと作文

山口紀生 著 エデューレコミュニケーションズ 1600円+税
山口紀生 著
エデューレコミュニケーションズ
1600円+税

副題は「どんな子でも言葉があふれ出し、かくれた才能を発揮する」。LCA国際学園の学園長である著者が、実際に授業や保護者向けワークショップで成果を上げている「作文の書き方」を収載。

多くの作文が「したこと」の羅列で、書いている子供自身もつまらなく、「おもしろかったです」「楽しかったです」とまとめてしまう。「ゴールデンウイーク中に潮干狩りに行きました。いっぱい貝がとれました。楽しかったです」というような作文だ。

著者が勧めるのは、「見たこと」をそのまま書く作文への転換。先の文は「ゴールデンウイーク中に家族と潮干狩りに行きました。近くで見た海の水は透明でした。砂を熊手で掘ると、消しゴムくらいの小さな貝が出てきました。いっぱい貝がとれました」となる。

そのためのメモの取り方も書かれている。「見たことパレット」という、テーマや見たことを書き出すフォーマットがそれ。書きたい内容が思い当たらない子供に、教師や親がヒアリングするのに使用する。

他にも接続詞の使い方や、心をつかむ書き出しなど、書き方のノウハウや、会話で書く力を引き出す方法、ほめるポイントなど、指導方法のアドバイスがたくさん盛り込まれている。中には、あえていやなもの、きらいなものを書かせるユニークな項目も。

作文を書くゴールを、親子のコミュニケーションや「生きる力」「考える力」に置いている。