授業力アップ アクティブ・ラーニング

市坪誠 編著 実教出版 2000円+税
市坪誠 編著
実教出版
2000円+税

アクティブ・ラーニング(AL)を想定した授業を活用して、どのように学生の能力を伸ばすか。その方法を示した「教え方の指南書」である。課題発見や解決に向けた主体的・協働的な学習指導法であるALの基礎から応用までが盛り込まれている。

教育力の基礎では、授業進行の方法が明記されている。ユニット(グループ管理)とスケジュール(時間管理)を通じて、学習到達目標を掲げる。これに到達するための授業構造のあり方(モジュール)と教え方のアクティビティー(スキル)について解説している。

さらにグループ学習やICT活用、PBL(Project Based Learning)といった授業について具体的な在り方が盛り込まれている。

このうちPBLでは、問題解決のための学習プロセスの理解が重要である。進め方としては、(1)問題の提示(2)問題の確認・分析のほか、グループ内での議論(3)解決策の提案(4)学習成果の報告発表(5)学習の振り返り——のプロセスを経る。

これにより、答えのない問題を学生自身が導き出せる。つまり、知識や理解を深めるだけでなく、理論的な考え方が身に付く。

このほか、教員が自らをフィードバックし、セルフチェックできるほか、組織的なアセスメントが行えるよう、チェックシートの活用を提示している。

これにより教え方のさらなる向上ができるよう、PDCAサイクルの構築が可能となる。