クラスの困った!を解決する44のグループワーク

 上地安昭 編著 古谷雄作 著 合同出版 1800円+税

上地安昭 編著 古谷雄作 著
合同出版
1800円+税

教師のファシリテーションを生かしながら、子供たちのグループワークを促し、相互理解や助け合う力を育む。子供の成長を集団活動で高める手法を網羅し説明した本は数多い。しかし、ここでは、グループワークの単なる事例を取り上げるのではなく、カウンセリング理論と技法を下敷きに、子供集団の力を生かしながら、個々の心理的成長の支援例を示す。

学級の中で▽子供たちに活気がなく反応が少ない▽反抗的な態度をとる子供がいる——などの状況に応じ、具体的な手立てと支援のポイントを掲載する。

「新しい友だちをつくれない子供がいる」では、15分程度で行える「名前覚え」の活動を挙げる。10人程度の小グループで輪になり、向かい合って座る。じゃんけんで最後まで勝ち残った子から時計回りに自分の名前を言っていく。2番目からは自分より前の人の名前と自分の名前も言う。2番目の人が「Aさんの隣のBです」、3番目の人は「Aさんの隣のBさんの隣のCです」と話していく流れ。最後の人まで回ったら、今度は最後の人から反時計回りに名前を言っていく。小グループで行うため緊張感を持たずに互いの名前を告げ親睦が深められる。友達作りが苦手な子を全員で助けられる良さがある。

教師が押さえておきたい点も指摘。名前を覚えさせるよりもクラスの一体感を演出する。話しかけやすい雰囲気を作るなどに注意を促す。