教えて考えさせる授業 小学校

市川伸一・植阪友理 編著 図書文化社 2500円+税
市川伸一・植阪友理 編著
図書文化社
2500円+税

アクティブ・ラーニングの視点に立った授業が求められている現在、「教えて考えさせる授業」は改めて見直されるべき内容である。

著者の市川伸一東京大学大学院教育学研究科教授と植阪友理東京大学大学院教育学研究科助教が、同授業を提案し実践研究を進めてから10年ほどが経過した。基本的特徴は▽教師の説明▽理解確認▽理解深化▽自己評価——の4つ。教師が児童生徒に対し、「ひたすら教えるだけ」「考えるのを促すだけ」にならないよう、両者のバランスとメリハリを考慮した授業である。

算数や国語から、外国語や音楽、道徳などまで、数多くの教科別授業プランを、実際に授業を担当した教員が紹介している。図や写真だけではなく、ワークシートも載せているので、参考にしやすい。他にも、右で挙げた4つの特徴を踏まえた授業案を提示。授業風景の写真を掲載し、児童の反応などが分かりやすくまとめられている。児童の理解を想定しながら読み進められる。

一方、同授業を導入している北海道や東京、沖縄や大阪など、さまざまな実践校の導入経緯や校内体制作り、成果や課題などについての取り組みレポートも充実。幅広い視点から見つめられる。

詳細な用語解説によって、内容の理解も深まる。

市川教授と植阪助教は「これらを参考事例、たたき台としながら、さらに自分なりの授業づくりを進めていただければ」と述べる。

あなたへのお薦め

 
特集