やる気を引き出す 全員参加の授業づくり

赤坂真二 編著 明治図書出版 1600円+税
赤坂真二 編著
明治図書出版
1600円+税

「教師がこれからの児童生徒の学力を本気で高めようと思うなら、どんな視点に傾注すべきか」

教育のICT化が進む中で、多くの優良コンテンツがネット配信される時代。従来のように「何をどのように教えるか」だけに留まる実践研究の問題点を指摘する。

子供自ら学びの意味をつかみ、主体的、積極的に学ぶ力の育成を強く主張する。教師の直接的な指導力だけでなく、学習者である子供をどう理解し働き掛け、意欲的に学べる状況を作るのかが一層重要になると訴える。そんな教師力向上への有効なヒントが盛り込まれている。

やる気を引き出す全員参加の授業理論では、学力を支える基盤として「子供たちの活動が活性化する中で結果的に学力が高まる」点を説明。どの子も安心感を持って学べ、励まし合える学習環境や状況の構築を促す。

そのためのキーワードは「『愛を見える化』しよう」。教師は教室での子供たちへの影響力を自覚し、「楽しそうに授業する」「子供の活動をうれしそうに見つめる」などの姿勢と行動が大事になると強調する。

協働を生むための教師の具体的リーダーシップ例では、▽教師の本気度▽やる気と技能を高めるタイムリーな声かけ▽トラブルを表面化させてつながりを作る——など、視点や方策も解説。

学習者主体の学びの実現を見据え、「児童生徒の学習意欲を高める」力を学ぶのに役立つ。