本気の教育改革論 寺脇研と論客14人が語るこれからの教育

寺脇研 編 学事出版 1900円+税
寺脇研 編
学事出版
1900円+税

元文科審議官で”ミスター文科省”と呼ばれた寺脇研京都造形芸術大学教授が、前川喜平文部科学事務次官、鈴木寛文科大臣補佐官、藤原和博奈良市立高等学校長、汐見稔幸白梅学園大学学長、貝ノ瀬滋教育再生実行会議委員など、行政、研究者、現場から招いた14人と熱く議論する。

テーマは「教育改革の本質」「コミュニケーション力」「教育再生実行会議の論理」「日教組のいま」「文科行政のこれまでとこれから」など、多岐にわたる。

臨教審答申からの流れの整理や、アクティブ・ラーニングの位置付けなど、各テーマとも全体を把握しつつ、何が行われたのか、何が行われるのかを、当事者たるゲストに寺脇氏が聞いており、言葉が独り歩きしていたり、報道されずに不明だったりしている事柄の詳細が、結果や問題提起とともに話し合われている。

また、プラスアルファの発想が多いのも、読み応えとなっている。例えばチーム学校については、「何も大人ばかりが表に立つのではなく、中学生の役割もあるでしょうし、高校生ならもっと大きい役割があるでしょうから、それぞれの力を活かしながらということも必要になってくると思います」(寺脇氏)など、シンプルながら、柔軟な視点からの提言が、寺脇氏からもゲストからもいろいろと出ている。

寺脇氏は、本紙11月28日号から新連載を開始する。そちらも合わせて、ぜひ読んでいただきたい。