アクティブラーニングに導く KP法実践

川嶋直、皆川雅樹 編著 みくに出版 1800円+税
川嶋直、皆川雅樹 編著
みくに出版
1800円+税

「KP法」のKとPは、「紙芝居」と「プレゼンテーション」の頭文字を取ったもの。複数の紙にキーワードやイラストなどを手書きし黒板やホワイトボードに貼りだして2~5分程度のプレゼンを行う。

ICTを生かしたプレゼンが主流な中で、なぜ、アナログ的なこのKP法を示すのか。その背景には、これからの学びで一層重要になるアクティブ・ラーニングの推進と実現に効果を発揮するからと著者は述べる。

この方法でプレゼンを進めると、発信者が一方的にメッセージを伝える展開がなくなる。聞き手の思考を高め、対話のきっかけを手渡していくプロセスが生まれる点を意義にあげる。

協働を通じて個々の学習者の主体的、探究的な学びを生み出す。そんな視点を踏まえると、プレゼンでも、メッセージを受け取る聞き手が、その情報から「自分ならどうしよう」「どう行動するべきか」と考えが深まるきっかけを生む要素が重要になる。

KP法では、相手に投げかけるだけではない双方向性の意識が前提にあり、互いの発信がそれぞれの当事者意識を深く刺激していくような学びにつながると、魅力を指摘する。

全国の具体的な実践例も記載。高校数学では「協力、承認、思考整理を大切にした授業活用」、中学校理科では「学びの責任感が高まる生徒が行う展開」などを示す。「全生徒の思考を促す活用策」も解説。授業の改善や見直しに役立つ。