変わる!高校国語の新しい理論と実践

大滝一登、幸田国広 編著 大修館書店 2200円+税
大滝一登、幸田国広 編著
大修館書店
2200円+税

中教審では、次期学習指導要領に向けた議論が大詰めを迎えており、各教科の方向性が示されている。平成34年度から学年進行で実施される高校学習指導要領。国語については共通履修科目に「現代の国語(仮称)」と「言語文化(仮称)」が新たに設けられる。選択科目は4科目が新設される。

本著では、こうした新科目の方向性や、平成32年度の入試から実施される「大学入学希望者学力評価テスト(仮称)」など、高大接続の概要まで説明している。

理論編では、高校国語においての「資質・能力」の育成の重要性を明記している。これに加えて、「主体的・対話的で深い学び(アクティブ・ラーニング)」の視点からの授業改善を提案する。具体的には、新しい学習評価の在り方や言語文化の享受・継承のほか、高大接続などの教育改革の論点について、有識者の解説を交えながら論じている。

実践編では、領域や科目のバランスを考えながら10の授業実践を提案。この実践は既に実証されたもので、高校での実態をリアルに捉えた授業である。

例えば、「話すこと」「聞くこと」を重視した授業実践では、導入部分に、話し方や内容を具体的にイメージできるような参考映像、資料などを用意するとよいと、ポイントを挙げる。

このほか、本著のガイド役ともなる執筆者の座談会も収録されている。ここから読み進めるのもよいだろう。