ノボルくんとフラミンゴのつえ

昼田弥子 作 高畠純 絵 童心社 1300円+税
昼田弥子 作
高畠純 絵
童心社
1300円+税

ノボルくんは、ひざの具合が悪いおじいちゃんのために、つえを買いに街へ出た。けれど、財布を落としてしまった。困って交番に。そこには片足で立つフラミンゴのお巡りさんがいた。お巡りさんが差し出したつえは、なんと——。

「なかなかうまいじょうだんじゃないか」。持ち帰った「フラミンゴのつえ」(足)を見たおじいちゃんの言葉どおり、偶然と思いやりが重なる小気味の良いファンタジーが展開する。

片足で立つフラミンゴの習性が思わぬ形で物語のキーとなるのが面白い。ヤマアラシの医者もまさかの方法で治療にあたる。いずれも、一瞬ドキりとさせられる刺激たっぷりの描写。

最後はあえて言葉にせず、絵だけで読ませる。子供と一緒に結末を楽しみたい。第4回絵本テキスト大賞優秀賞受賞作品である。