春姫という名前の赤ちゃん

ピョン・キジャ 文 チョン・スンガク 絵 童心社 2500円+税
ピョン・キジャ 文
チョン・スンガク 絵
童心社
2500円+税

東京から岡山に引っ越してきた小学校3年生の由美は、学校の帰り道に、いつも歌いながら洗濯物を取り込んでいる不思議なおばあさんに出会う。その歌を覚え、縦笛で吹けるようになったころ、由美はずっと疑問に思っていたことを尋ねた。「おばあさんのおうちに、赤ちゃんがいるの?」――。

1945年、広島に投下された原爆による苦しみが被ばく2世にも引き継がれている現実を、由美の目線で描く。「赤ちゃん」とは、おばあさんの子供で、胎内被爆して寝たきりだという。史実を受け止め、戦争を繰り返さぬようにとの願いが伝わる物語だ。

日中韓の絵本作家が送る平和絵本シリーズ全12冊のうちの1冊。中国の訳林出版社、韓国の四季節出版社との共同で、各国で刊行されている。平和教育での活用も期待される。