現場発! 失敗しない いじめ対応の基礎・基本

現場発! 失敗しない いじめ対応の基礎・基本 辻川和彦 編著 日本標準 1800円+税
辻川和彦 編著
日本標準
1800円+税

教師は「いじめを起こしてはならない」「いじめを見逃したら教師としても人間としても失格」。そんな考え方が教師を追い込んでいると著者。いじめの対応では、誠実な教師ほど追い込まれ、精神的に参ってしまうと指摘する。

このような状況の中で、教師はいじめ対応に向き合っていかなくてはいけない。なんの準備も心構えもなければ、悲惨きわまりない状況を迎えてしまうと注意喚起している。

いじめはないに越したことはなく、起こさない努力をするのは必要だと強調するが、「いじめを絶対に起こさない」などと「絶対」にこだわり過ぎるのは良くないと述べる。このこだわりが、いじめがあっても認めず、問題の先送りにつながってしまう場合があるからだと警鐘を鳴らす。

大事なのは「対応」。適切に対応していく中で、子供たちとの結束が一層強まり、保護者からの信頼も得られるとアドバイスする。そんな、いじめ対応の基礎基本が詰まっている。

基礎知識編では「いじめへの心構え」を説明。「LINEいじめ対策には保護者を巻き込む」と助言しながら、加害者も被害者も無意識にいじめへとつながっていく「『いじり』から『いじめ』へ」の注意喚起などを挙げている。予防編では「学級づくり」のポイントを示す。危機状況編では物隠しなどの場面での対応を載せる。

実践的な心構えと対応力に役立つ。