特別活動でみんなと創る 楽しい学校

特別活動でみんなと創る 楽しい学校 清水弘美 著 小学館 1500円+税
清水弘美 著
小学館
1500円+税

小学生が学校にいる時間を1日約8時間として、うち4時間半は授業の時間。そして、それ以外の3時間半は、著者によると、自分が進んで動く、協力する、最後までやりきる、自分らしく行動する、優しくするなどを児童が学ぶ、広い意味での「特別活動(特活)」の時間になる。

特活的な思考を著者は「特活脳」と呼ぶ。この特活脳を教員が体得し、「楽しい学校創り」をするために、指導法の伝授や実践例を示す。「教師と子供たちが、生活のリズムを楽しみ、プレッシャーに立ち向かい、誰もが温かく受け入れられ続ける学校が、私の願う『楽しい学校』」だという。

著者は、東京都八王子市立弐分方小学校の校長。平成24年の赴任時から、特活にいかに取り組んだか、特活脳がどのように広がっていき、どんな効果が生まれていったかを語る。

校長としてどう考え、どう実行していったかもさることながら、読みどころは、副校長や教員が、校長の「守護神」や「エース」として、その意をくみ、活躍し、児童たちに変化が現れていったかの記述。多くの教員が実名で登場する。管理職が読めば、組織の動かし方、教員が読めば、管理職の考えをどう実現していくかの参考になる。

最終章にある「特活脳になるための10か条」を読めば、楽しい学校を創る一員として、管理職も教員も、どうあればいいのかが、大変よく分かる。