ブレンディッド・ラーニングの衝撃

ブレンディッド・ラーニングの衝撃 マイケル・B・ホーン他 著 教育開発研究所 2900円+税
マイケル・B・ホーン他 著
教育開発研究所
2900円+税

全米で大きな反響があった教育イノベーションを明示する。副題に「『個別カリキュラム×生徒主導×達成度基準』を実現したアメリカの教育革命」とある。

「ブレンディッド・ラーニング」とは、要約すれば、これまでの教室での対面式授業にオンライン学習を適切に組み込んだ学習法である。学習者個々の進度やレベルに合った個別学習を生徒主導で、オンラインで行い、集団による学びの練り合いや討論などを教室で展開する。その理論と実践方法について、微に入り細をうがち、懇切丁寧につづっていく。

各章末には、まとめと演習問題がある。章の内容を振り返りながら、この手法の導入や展開、それを実現する多様なパターンや教員組織などについて演習していくので、校内研修などのテキストにもなる。

また諸所にQRコードが掲載されている。取り上げた学校の実践などが動画ですぐに視聴できるので、活字による説明の実際が、よく分かる。たいへんこなれた翻訳で、ストレスなく読み進められる。

学校教育は、ネット社会やますます発展する人工知能を前に、必ず変容し、旧来の姿から脱皮を遂げるだろう。ブレンディッド・ラーニングに対して批判的な論者はいるが、学校教育が形態や方法論を変えながら存続していくとすると、ブレンディッド・ラーニングは不可避の教育イノベーションとして、また真剣に吟味すべき手法として迫ってくるのではないか。