こねことこねこ

東君平 作・絵 廣済堂あかつき 880円+税
東君平 作・絵
廣済堂あかつき
880円+税

「かたにたか」「せみのみせ」「まんとひひとんま」……。思わず笑ってしまう「さかさことば」。短い回文の連発だ。

個性的な切り絵と心温まる物語や詩を遺した作家の、没後30年の記念出版である。動物も植物も、昆虫も人間も、この「はじめてのさかさことばえほん」の中の主として遊ぶ。

言葉への豊かな感性を育むには、言葉で遊び、言葉を遊ぶのが何より。そうして、幼児期に、言葉の実相に直に触れていく。それがやがて、豊穣な言語活動となって立ち現れてくる。

子供と一緒にさかさことばを上から下から読み、絵を見て楽しんだら、自分たちでもさかさことばを作ってみよう。子供の年齢が上がっても、大人でも、この言葉遊びには「見付けたり」の喜びがあり、人に伝えたくなる。言語活動の本質は、喜びと伝えたい思いにあるのだから。