田んぼに畑に笑顔がいっぱい

浜田尚子 著 佼成出版社 1500円+税
浜田尚子 著
佼成出版社
1500円+税

泥田の中に、子供たちの笑顔がはじける。自らの手で米を作り、野菜を丹精し、収穫する。だから、よく食べ、また破顔。

福島県喜多方市は、教育特区として、市内全小学校に「農業科」を設け、年間35時間を充てている。その発端から導入、実践、原発事故との関わりなどを描いたノンフィクションである。

JT生命誌研究館の中村桂子館長が語る「生命誌」に共感した当時の白井英男市長が提唱し、平成18年に教育特区として認定され、翌年度から実践が始まる。市教委も学校も、当初は、学習指導要領にない取り組みを「無理」だと思った。だが、農がもたらす教育効果の前に、皆が前向きになっていった。

この挑戦の記録は、深い学びを創発していこうとする学校と教員、地域社会に、大きな勇気と希望を与えてくれる。