ヒロシマのいのち

指田和 著 文研出版 1400円+税
指田和 著
文研出版
1400円+税

太平洋戦争の末期、広島と長崎に原爆が落とされてから、間もなく72年。当時の状況を知る人が年々少なくなる中で、被爆者や原爆の恐怖を伝える人々を取材し、証言をまとめた。

原爆炸裂の瞬間に立ち会い、極限状態の光景を克明に記憶する人。亡くなっていった人のための鎮魂活動を50年以上続ける人。被爆者の遺品を通して、戦争のむごさ、遺族の無念を未来へ伝える人。それぞれが直面した原爆。語り手に共通しているのは、平和を願うひたむきな思いだ。ページをめくるたびに、決して忘れてはいけないと思い知らされる。

著者は、これまで広島の被爆者を取材し、絵本3冊を出版した絵本作家。絵本では描ききれなかった「あの日」の少年少女の物語は、私たちが平和のためにできるのは何かと、絶えず問いかけてくる。