
中竹竜二 著
2000円+税
「リーダー」と聞くと、チームを牽引するカリスマ性溢れる人物を想像する人が多いのではないだろうか。
しかし、日本ラグビーフットボール協会のコーチングディレクターを務め、チームを勝利へと導いた経験がある著者は、むしろ「日本一オーラのない監督」と言われていた。
本書は、そんな著者が、誰にでもできる実践的なリーダーノウハウを収載。「リーダーとは何か、何をすれば良いのか」という問いに対する、著者の回答を示している。
組織の目標を達成するために、リーダーはチームを結束させ、モチベーションを上げる役割を担う必要がある。そのためにリーダーが心掛けるべきことは2つ。
1つ目は、メンバーと同じ目線に立って寄り添うこと。2つ目は、自分らしいリーダースタイルを確立することだ。リーダーとメンバーがお互い支え合える関係になることが、とても大切だと著者は主張している。
他にも、本書では、目標を達成するために著者自らが考案した「GPDRサイクル」や、「リーダーの口癖を作る」などチームを上手く機能させるための具体的な方法が書かれている。
学校向けに書かれたリーダーマネジメント論なので、すぐに活用することができるだろう。リーダーとして、組織内でどう振る舞えば良いのか悩んでいる人への、ヒントになるに違いない。