実感的に理解を深める! 体験的な学習「役割演技」でつくる道徳授業

明治図書出版 早川裕隆 編著 1860円+税
明治図書出版
早川裕隆 編著
1860円+税

来年度から「特別の教科 道徳」が始まる。教科書も選定される中、登場人物の心情理解のみに偏った指導とならないような授業をどうつくるか、悩んでいる教員も多いのではないだろうか。

「役割演技」は、平成26年の中教審答申でも、道徳における多様で効果的な指導法の一例として挙げられた。しかし一般的な指導方法と違い、役割演技は他教科でもあまり実践がなく、演劇との違いやその教育効果など、必ずしも正しく理解されてきたわけではなかった。そこで役割演技を取り入れた道徳の授業を実践・研究してきた編著者が、指南書として活用してほしいという思いを込めて、役割演技の理論と実践をまとめた。

1章と2章はいわば理論編で、役割演技の指導のポイントがまとめられている。3章は実践編として、道徳の学習内容ごとに、実際の教材を用いた役割演技の授業実践が収載されている。全ての学習内容で、小学校低・中・高学年、中学校の実践例を扱っているので、道徳を指導するどの教員にも役に立つだろう。

ただし、実践編または理論編のみを読むだけでは、役割演技の授業がどのようなものか、ふに落ちない部分が残るかもしれない。理論編と実践編を行き来しながら、実際の授業に取り入れて活用するとよい。なお、著者による連載「役割演技で深める道徳~実感的理解の創造~」が本紙10月23日号から始まる。合わせてお読みいただきたい。