教育機会確保法の誕生 子どもが安心して学び育つ

東京シューレ出版 フリースクール全国ネットワーク・多様な学び保障法を実現する会 編 1800円+税
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中学生棋士の藤井聡太四段が幼児期に受けたと報道され注目を浴びるモンテッソーリ教育。人気俳優の斎藤工さんが受けたとされるシュタイナー教育。そのどちらも日本では、法的根拠のある教育機関として認められていない。

政府の決めた学習指導要領に基づき実践する教育機関のみを「学校」とする。これが多様な学びの機会を損なわせているのではないか。加えて「学校」を不登校になった子供から学びの機会を奪いかねないのではないか。

こうした考えからフリースクールやオールタナティブスクールの関係者らが奔走し、誕生したのが教育機会確保法だ。子供が学校以外の場で学ぶ機会を支援することを目的とし、平成28年12月に公布された。また、義務教育を修了していない人が通う夜間中学での不登校の子供の受け入れも促す。

不登校の子供の教育権をどう保障するか。オールタナティブスクールをどう普通教育に組み込むか。同法成立へ向け奮闘した教育関係者や国会議員、また不登校を経験した当事者らの声を交え、同法に寄せる期待と想いが誕生までの軌跡とともにつづられる。

不登校を経験した高校生の竹島乃愛さんは、学校に行かないというだけでなぜ苦しまないといけないのか、疑問だったという。そして、同法で自分が社会に認められていると感じた。「学校へ行くこと、行かないことが同じように扱われる、子どもが選択できる社会がつくられていってほしい」。