最後のオオカミ

マイケル・モーパーゴ 作 黒須高嶺 絵 はらるい 訳 文研出版 1200円+税
マイケル・モーパーゴ 作 黒須高嶺 絵 はらるい 訳
文研出版
1200円+税

マイケル・マクロードは、孫娘のミヤから教わったパソコンで自分の家系を調べた。遠い親戚からメールが届き、ひいひいひいひいひいおじいさんのロビーの遺言書を見せてもらう。

「私はこの手記を、愛するわが息子アランと、その末えいに残そうと思う。彼らは、いや世界中の人たちは、スコットランド最後のオオカミが、最後ではなく、生きのびて命をつないでいたことを知るだろう」

ロビーが残した遺言書は「最後のオオカミ」と題されており、むごい戦争の時代を一匹のオオカミとともに生き抜いた回想録であった。共に孤児として、そして逃亡者として、苛酷な時代を生き抜いたオオカミと少年の友情あふれる物語。

家族を引き裂く戦争の熱狂と悲劇、新世界に逃れようとする人々の自由への思いが、鮮明に描かれている。