主体的な学びをめざす小学校英語教育 教科化からの新しい展開

金森強・本多敏幸・泉 惠美子 編著 教育出版 2400円+税
金森強・本多敏幸・泉 惠美子 編著
教育出版
2400円+税

2020年度からの小学校英語教育の早期化・教科化。しかし、本格実施に向けて指導体制が十分でないことは否めない。本書は今回改訂された英語教育の目標実現に向け、児童の発達段階にふさわしい指導や教材について検討して、具体的な提案を提示。新学習指導要領に対応した授業づくりの手助けとなるだろう。

第1章「小学校英語教育の新しい展開」では、指導内容や到達目標の変化など、新学習指導要領の改訂内容がより深く理解できる。第2章「主体的な学びをめざす授業作り」では、学齢ごとの指導ポイント、ICTや物語教材を活用した授業づくり、評価の在り方などについて各研究者が論じている。第3章「主体的な学びをめざす実践例」では、全国の小学校での具体的な実践例を、授業のねらい別に19例収載している。

実践例から見えてくるのは、児童の興味・関心を引きつけ主体的な学びを得る授業づくりには、児童理解が重要だということ。児童や学級を把握する担任が中心となり、ALTらとの連携を深め、児童にとって身近な題材を教材化するなどの工夫と改善を重ねられるかが、成果の差を生みそうだ。

英語に触れる授業時数は3倍に。外国語をそのまままねして発話することに抵抗が少ない小学生こそ、英語の音声に十分慣れ親しみ、コミュニケーションの大切さに気付く体験的な学びが得られる。今後の英語教育を充実させるため参考となる。