学級担任のためのカリキュラム・マネジメント 教科横断的に言葉の力を高める

中村和弘・大塚健太郎 編著 文溪堂 2000円+税
中村和弘・大塚健太郎 編著
文溪堂
2000円+税

次期学習指導要領で重視されている「カリキュラム・マネジメント」だが、実際に年間指導計画などに入れ込む際に考え込んでしまう教員は多いだろう。聞き慣れないカタカナ語を前に、うまく説明もできなければ、何をどうすればいいのかもよく分からなくなる。

第1章では、そんな「そもそも」の疑問レベルから解説が始まり、カリキュラム・マネジメントがこれまでの授業計画にはない全く新しい概念などではなく、むしろ従来の指導計画をより有機的なものにブラッシュアップする際に必要な視点であると気付くだろう。

そして、第2章ではカリキュラム・マネジメントの視点を取り入れた複数の教科を横断しながらの実践事例が展開される。実際の授業風景の写真が豊富に使われ、まるでその授業を参観しているようなライブ感が伝わってくる。

教員のねらいや児童の反応に対する働き掛け、板書例やノート整理の例、年間指導計画の書き方などの豊富な資料が示されている。それらを眺めていると、教科書の流れに沿って進めるだけの授業では、次期学習指導要領の内容を効果的に実施するには無理があるというのも分かってくる。同時に、カリキュラム・マネジメントは「やってできないことはない」というイメージもつかめるはずだ。

今年度の授業を振り返り、来年度の年間指導計画にカリキュラム・マネジメントの視点を取り入れる際には、じっくり読み込んでおきたい。