ズバッと解決ファイル V3対談編 達人と学ぶ!ライフステージを見据えたかかわり

阿部利彦 編著 金子書房 2000円+税
阿部利彦 編著
金子書房
2000円+税

クラスにいる「気になる子」を支援するワザとコツ。現場の教員が最も知りたいであろう知識と情報が、論客の対談形式による3部構成で学べる。

第1部では、特別支援学校の教員や、学校臨床心理学を専門とする大学教授らを交え、クラスで「気になる子」への支援の基本(教育相談、生徒指導、感覚統合、インクルーシブ教育、発達心理学・発達支援)が議論される。

第2部では、発達障害を持つ子供のライフステージに焦点を当て、「気になる子」への理解を深める。成人期から学童期までライフステージをさかのぼり、支援の在り方を考える。ここでは、認知行動療法や職業リハビリテーション学などを専門とする研究者らが登場する。

そして第3部では、支援の原点に立ち返り、マニュアル、特定の支援法・プログラムなどの在り方が議論される。

研究者で臨床心理士の原口英之氏は、子供自身が分かることや、何かを行うスキルを増やすことが大切だという。さらに、子供が何かをやりたくなる気持ちを持てるようにすることが、教員の仕事で最も重要だと話す。

大人は子供にゴールを示す方法をとるが、子供が自身の成長を振り返る経験こそが、子供にとって次を目指す意欲につながる。

大人の都合で教育を方向付けず、子供の成長に合わせて共に歩む。これこそ、教員が目指すべき教育の在り方だ。