つまり、「合理的配慮」って、こういうこと?! 共に学ぶための実践事例集

インクルーシブ教育データバンク 編 現代書館 1200円+税
インクルーシブ教育データバンク 編
現代書館
1200円+税

本書では、学校教育において、障害の有無にかかわらず、子供たちがみんな同じ教室で楽しく参加できるよう、合理的配慮を施した教育実践30例を、統一フォーマットに整理した。

各教科学習、校外学習、テスト、学級づくり、学校生活全般、医療的ケア等で展開されたさまざまな工夫を掲載。体育の授業で、「走行・ジャンプなどが困難な肢体不自由児(義足)のAが、身体接触が多く、転倒の危険があるため、ボール運動に参加しづらい」というケースに対しては、やわらかいボールをつかったバレーボールを行ったり、バスケットボールでは、サイドマンルールといったローカルルールを追加したりした。

バレーボールならば比較的身体接触が少なく、転倒の危険が低くなる。ローカルルールを取り入れることによって、接触が多いといわれるバスケットボールにも参加することができた。それぞれの事例で、▽実践・取組の内容▽校種・学年▽社会的障壁▽実践・取組の展開▽合理的配慮▽結果▽実践・取組を振り返って課題・感想――などの項目に分かれ詳細が記載されており、どんな背景においてどのような合理的配慮をすることによって、結果がどうなったのか、すぐ分かるようになっている。

本書は、実践を通して、教員の意識を問い直し、問題を解決していくところが特徴的だ。「合理的配慮」の在り方がひと目でわかる。ぜひ教育に携わる方々に手に取ってほしい1冊。