キャリアデザインのための自己表現

東京図書 細川英雄/太田裕子 編著 2200円+税
細川英雄/太田裕子 編著
東京図書
2200円+税

「キャリアデザイン」なんて、もう仕事をしている自分には関係ない。目標が定まっている自分には必要のないものだ。そう感じる人もいるかもしれない。

しかし、一人一人の社会的・職業的自立を目指し、それぞれの発達段階にふさわしいキャリア教育を充実させることがますます重要視される中、それを指導する教員自身にも、自らのキャリアについて考え、自分らしい生き方をライフステージに合わせて具体的に描くことが一層求められている。

本書は、キャリアを「外側からの職業選択」ではなく、「自分自身のこれからの生きがいの課題」として大きく捉え、どのようなキャリアをデザインしていくかを考えるために、自己表現を通じて、自分の生きるテーマを見いだすことが必要であるとしている。

「自分の生きるテーマを見いだす」とは、好きなことや、興味・関心のあることを発見するにとどまらない。好きなこと、興味・関心のあることの根源に何があるかを考えることで、自己理解を深め、自分がどう生きるかという方向性を見いだすことにつながるという。

教員の仕事は多岐にわたり、子供たちや保護者のことなど悩みはつきない。多忙な日々で、自らの将来を思い描き、これからの自分に何が必要かを考えるのが後回しになることも少なくない。しかし、教員自身のキャリアデザインが、教育者としての理想に気付かせ、キャリア教育をも充実させるのではないか。