わらいじぞう

帚木蓬生 作 小泉るみ子 絵 女子パウロ会 1200円+税
帚木蓬生 作
小泉るみ子 絵
女子パウロ会
1200円+税

村のはずれの小さな家に住む7歳のかなは、お母さんの仕事を手伝いながら毎日を過ごす。

洗濯や掃除が終われば、畑仕事に精を出すお父さんとお兄さんに、お母さんと弁当を届けに行く。道の途中には、かなの大好きな、ほほえみをたたえたおじぞうさんがたたずんでいた。お母さんが病気になり、ますます頑張って働くようになったある日、いつものおじぞうさんの顔が、もっとにっこり笑っていることに気付いて――。

かなもその家族も、自分以外の誰かの笑顔のために一生懸命働く。生活の中ではつらいことも悲しいこともあるけれど、誰かのために笑顔でいる。

動くはずのない石のおじぞうさんの笑顔を通して、人と人が心を寄せ合い、無私の心で生きる尊さを教えてくれる。

誰かに見守られつつも、誰かを見守る関係は珠玉である。