深い学び

東洋館出版社 田村学 著 1980円+税
東洋館出版社
田村学 著
1980円+税

周知のとおり、このたびの新学習指導要領が打ち出すのは「主体的」「対話的」で「深い」学び。これからの授業は個別の知識習得だけでなく、その知識を繰り返し活用・発揮させ、いつでもどこでも使いこなせる力の習得までを求められる。では、具体的に現場の教員たちはどのような学びを生徒に示していけばよいだろうか。そんな問いに答えを与えてくれる。

本書は「主体的・対話的で深い学び」、特に重要でイメージしづらいと言われている「深い学び」にスポットを当て、具体化する。

「深い学び」の実現には、知識を駆動させることが不可欠だとし、各教科の存在意義や価値を示す必要性を説く。これにより子供たちはその教科の「見方、考え方」を把握し、日々の暮らしの中で活用・発揮する体験を積んでいく。それを繰り返し、「この知識はいつでも使えそうだ」という汎用的で自在に扱える知識を身に付けることになる。これが「深い学び」なのだ。

中盤では小1~中3の10事例を挙げ、「深い学び」にアプローチする授業風景と共にポイントを解説。問い掛け方や課題提示法、教材研究・指導法まで図入りで分かりやすく説明する。

連日数多くの学校に足を運び、新学習指導要領の本質を伝えているという著者。「子供の『学び』を中心に捉える」という信念の下、現場感覚に裏打ちされた理論でこれからの教育のあるべき姿を示す。新しい授業実践に挑もうとする先生にぜひ読んでもらいたい。