通級指導教室と特別支援教室の指導のアイデア 小学校編

月森久江 編著 図書文化社 2400円+税
月森久江 編著
図書文化社
2400円+税

副題を「特別な指導の場における発達障害がある子への支援」としており、障害に応じた具体的な指導の在り方をイラストや写真などを用いて分かりやすくまとめている。通級指導教室と特別支援教室の制度的な位置づけや、指導につなげるためのアセスメントの在り方も示した上で、「学習のつまずきに応じた指導」では、国語の作文指導「指示語を使う」、算数の九九「両手の指を使った計算の仕方」など、教科別にポイントを押さえ、発達障害がある子供が身に付けるべき知識・技能を明確にしながら、教師がどのような支援を行うべきかを記述している。

編著者の月森氏は1997年、東京都杉並区立中学校に全国に先駆けて開設された通級指導教室で指導を行い、先行研究や教材などもない中で子供一人一人に合った教材を自作し、13年にわたってLD、ADHD、PDDなどの発達障害のある中学生を指導。現在は同区立教育センターの指導教授として各校への指導・助言にあたる。

通級指導教室の現状について、「教室数は増え続けているものの、その多くは教師一人の職場で、まだまだ情報収集や子供の指導のために孤軍奮闘されている先生が多い」と指摘。本書はそうした教師に、子供の状態をどう把握し、どのような指導が必要かを見立てる方法につき具体的な情報を届ける。通級指導教室や特別支援教室の担当者だけでなく、通常学級の担任、保護者にとっても活用できる内容を豊富に収載している。