しだれ桜のゴロスケ

熊谷千世子 作
竹熊ゴオル 絵
文研出版
1300円+税

李乃(りの)と由宇(ゆう)の姉弟は、長野県にある母方の祖父母の家に引っ越してきた。

お父さんが転勤で単身赴任となったためだ。

ある日、李乃は、亡くなった母が子供のころ、熱心にフクロウの観察をしていたことを知る。そこで弟の由宇と共に、フクロウ親子を探すことにした。

「あっ、ほらあそこ、今日も見張り役ごくろうさん、フクロウ父さん」。鳥博士・慧(けい)や、同じクラスの澪(みお)、自然保護活動をする八木さんに、家族のみんな。いろいろな人に支えられながら、2人はフクロウ親子を見守っていた。

「ヒナ君、すごいね、父さんも母さんもすごいね」。フクロウの声がした。母さんに会いたい、もう一度会いたいと懇願する李乃。たくましく生きるフクロウ親子の姿は、姉弟が負った傷を癒やしてゆく。