教員を目指す君たちに受けさせたい 学校とつながる教職教養 論作文・面接・場面指導対策にも役立つトピック125

明星大学教職センター 編
明星大学出版部
1850円+税

「呪文のように繰り返して頭に叩き込む」「なかなか覚えられないから丸暗記している」。教員を目指す学生の中には、教職教養をこんなふうに学習する人も少なくないだろう。だがその条文や専門用語をなぜ学び、現場でどう生かすのか理解しているだろうか。そんな学び方の迷路に入ったときに道しるべになるのが、この教員採用試験対策本だ。「学校とつながることを意識」と前書きにもある通り、教育現場の空気が盛り込まれている。

「学習指導要領」「教育原理」など分野別に、採用試験でよく問われる全125項目を解説する。各項目では大学生や若手教員が抱きがちな素朴な質問を切り口に内容説明だけでなく、活用シーンや応用策にまで踏み込んでいる。

例えば、「募金活動で生徒から1人100円を集めたが、皆親からもらって来ていた。本来であれば自分のお小遣いから出してほしかったが……。子供の道徳性はどのように発達するのか」という新人教員からの質問。ここでは「ピアジェの研究」や「コールバークの研究」を用い、どのような指導法をとると効果的かを説く。

本の作りにも「学習者目線」がちりばめられている。例えば索引。人名・条文・条項の三つを用意し、理解がまだ浅い学習者でも自分の求める情報にたどり着きやすい仕組みになっている。教職教養は、必要不可欠な資質。学生はもちろん、現役にもヒントを与えてくれる「教員の基礎」が詰まっている。