小学校英語はじめる教科書

mpi松香フォニックス
吉田研作 監修 小川隆夫、東仁美 著
2000円+税

2020年から始まる小学校の「外国語科」。この新たな教育活動に向かう教師のために小学校英語教育の研究や実践を担ってきた第一人者たちが、これからの指導のねらいや授業の在り方などを整理し、まとめている。

第1部の外国語科の指導では、学習指導要領と照らした外国語活動と外国語科の目標を説明。授業題材の選定や教材活用、ALTとのTT指導の在り方なども記す。

監修者の吉田研作上智大学言語教育研究センター長は、日本の英語教育の課題として、「小中連携」などを指摘。子供たちが小学校の外国語活動で、英語に慣れ親しみ「英語好き」になっても、中学校で突然、知識偏重の英語教育を受ける中で英語嫌いに変わってしまう傾向に警鐘を鳴らしている。小学校の外国語科の学びでは、中学校英語の前倒しではなく、外国語活動を発展させたものとして捉えていくことを示唆。児童が外国語活動に携わる中で慣れ親しんだ英語を、外国語科ではコミニュケーション活動の中で、知識・技能として意識し理解させる授業プロセスが必要――としている。

第1部Unit2では、一連の課題を踏まえながら「小・中学校の連携と小学校での英語教育の役割」を解説。小学校では、中学校で身に付けるべき知識や技能の基礎を身に付けさせ、読み書きに慣れ親しむ活動を充実すると解説。中学校の英語教育につながる読み書きやコミュニケーションのベースを作ろうとアドバイスする。