はなびのひ

たしろちさと 著
佼成出版社
1300円+税

動物たちの花の都、お江戸。今日はみんなが待ちに待った花火大会の日。花火職人の息子ぽんきちは、早く夜にならないかと真っ昼間からうきうき、そわそわ、ぽんぽこ。すると、お母ちゃんからおつかいを頼まれて――。夜食のにぎりめしを持って、お父ちゃんのところへうきうき歩き始めたぽんきち。それを見た町民たちは、花火が始まるんだと勘違い。ぽんきちの後にみんなが続き、やがて町中を巻き込む大騒ぎに。

髪結い、湯屋、寺子屋に大工、魚売りに飛脚、それにお相撲さん。味わい深いタッチで描かれた、たくさんの動物たちが、江戸の町で活気のある暮らしを送る様子は目に楽しい。

夜空にまぶしいほどの彩りを添える花火。それを町中の人が一体となって楽しむ姿は、私たちにどこか懐かしい風情を感じさせてやまない。